今年のブドウは最高だ!美味しいイタリアンには究極のワインを!「VITICULTURE/ワイナリーの四季」

  • プレイ人数:1人~6人
  • 所要時間:45分~90分
  • 難易度:ふつう
  • 推奨年齢:13歳以上

5

さいころ猫的総合評価

★★★★★
鉄板のおもしろさ!絶対オススメ!

ゲーム内容

最高のブドウ、最高の施設、そして手間暇を惜しまない醸造。みんなが協力してくれたおかげでできた、これこそ究極のワインだ!
これであの美食家を気取る傲慢な男の鼻っ柱をへし折ってやる。見てろ!

イタリアを舞台に上質のワインを醸造、出荷して収入を得よう。
プレイヤーは両親(ランダムに選ばれるが、各々資産が異なる!)から相続したワイナリーと資産を元手に設備を拡充し、より価値の高いブドウを栽培してワインに仕立て、出荷することを目指します。

ゲームは季節単位で進行し、それぞれの季節でやるべきことが変わります。

春は手番を決めるフェイズ。
先手番になるほど次のフェイズにおけるワーカーレイアウトの自由度が増す代わりにボーナスが少ない、逆に後手番なら自由度が低い代わりにボーナスが大きくなっています。

夏はワーカーを配置することで主に施設の拡充、ブドウの植樹、畑やブドウの売却による金策などを行うフェイズ。

秋はワイナリー経営を手伝ってくれる訪問者を歓待するフェイズ。彼らは様々な便宜を図ってくれます。

そして冬、再びワーカーを配置することで主にブドウの収穫、ワインの仕込み、出荷などを行うフェイズ。

最後に一年の成果を集計し、新たな一年を迎えることに・・・・・・。

このようにサイクルを繰り返すことでワイナリーは発展していきます。

プレイヤーのワイナリーはすべて個人ボードに集約されています。
畑の状態から農場の設備投資状況、育てているブドウ、収穫したブドウの価値、そしてワインの出来栄えなどなど、すべてを一元管理。


ここで育てられ、収穫されたブドウがワインとなって出荷されていくわけですが、当然良いブドウを育てるためにはそれなりの設備が必要になりますし、良いワインを作るためにはそれなりのセラーが必要になります。
ブドウにもワインにも品質があり、より高品質であれば高価値となります。

しかし、ゲームの勝敗は所持金ではなく得点で決まります。
得点源は色々ありますが、最も大きな得点源はもちろん市場の求めるワインを醸造、出荷すること。

ゲーム中、いずれかのプレイヤーが20点獲得した時点でその年の最後までフェイズを進め、最終的に最も勝利点が多かったプレイヤーの勝利です。

ここが〇

重量級のワーカープレイスメントだけど、ルール自体はそれほど複雑じゃないので、一度ゲームの流れがわかればどんどん進むよね。
コンポーネントはとてもきれいで、特にガラスで表現されたブドウをボード上の赤と白のアイコンの上にセットすれば、本当に赤ワインと白ワインみたい。
カード類、トークンなどもあるけれど、個人ボードがよくまとまっているので雑然としないところがいいね。そのおかげでセットアップもこのクラスのゲームにしては手間がかからないと思うよ。
みんなでワインを飲みながらプレーするのがおすすめだよ。

ここが△

大きくて重たいパッケージ。
でも重量級ゲームで6人対応、且つこれだけ上質なコンポーネントだと、もはや仕方ないと思うけど、自宅以外に持ち出してプレイするときはちょっと大変かもね。

にゃんたのプレイメモ

とても雰囲気ある良作。
現実のワイン造りの手順がうまくゲームに落とされているので、ワインが仕上がった時は本物のワインができたような感動を覚えます。
昔旅行したイタリアを思い出させてくれる、とてもいいゲームです。


VITICULTURE/ワイナリーの四季

  • ゲームデザイン:Morten Monrad Pedersen
  • 製作:STONE MAIER GAMES 🇺🇸
  • 発売: アークライト/Arclight Games