これは、人間の尊厳を賭けた聖戦だ!「モレール」

  • プレイ人数:3人~6人
  • 所要時間: 30分
  • 難易度:かんたん
  • 推奨年齢:8歳以上

5

さいころ猫的総合評価

★★★★★
鉄板のおもしろさ!絶対オススメ!

ゲーム内容

あ、あれっ、なんかおなかの調子が・・・・・。
今朝は何ともなかったのにおかしいなぁ、変なものでも食べたっけ?
そんなこと考えてたら、なんかどんどんおなかが痛くなってきた!
電車を降りてトイレに駆け込みたい・・・・が降りたら間違いなく遅刻だ。
でも耐えられるかどうかかなり微妙な線。
降りれば社員失格だが、降りずに我慢しきれなければ人間失格・・・・どっちも嫌だ―!

プレイヤーは便意を催した人になり、トイレまで我慢できるかどうかを競います。

ここまででどんなゲームかはお察しいただけたと思います。レビュー内容も相応にお下品となりますので、苦手な方はご注意ください。

まず、各プレイヤーにはおなかの状態を示す状態カードが配られます。
0~7まで8段階が4枚のカードの裏表に示されており、7がゲーム開始時の標準状態、そこからだんだんおなかの調子が悪くなっていき、0に至ると暴発してしまいます^^;。

また、各プレイヤーには手元にモレールカードが4枚、手札として配られます。
スタートプレイヤーは一番最近トイレに行った人です!
このモレールカードには基本的に数字が記載されていて、手番プレイヤーが一枚ずつ場に出していき、数字が累積していきます。
(所謂カウントアップ型のカードゲームです)

累積点数が31を越えるとバーストとなり、その時の手番プレイヤーの状態が-1されてしまいます。
同様に61、91を越えるとバースト、それぞれ状態が-2、-3となります。
この際、状態カードに記載されているセリフを声に出して読まなければなりません!!!
91を越えたらその時点でラウンドが終了、全員の手札を回収して配り直し、また0から再スタートとなります。
また、累積がピッタリ50/80になった場合は回復判定があります。
ダイスを1個振って、その時のプレイヤーの状態カードの数字よりも出目が大きければ状態が1回復します。
基本はこれだけなのですが、いくつかの特殊カードがあります。
この手のゲームによくあるリバース/スキップをはじめ、中にはとんでもない効果を持つモノまであったりします。これらを駆使していかにバーストを避けるか(相手に押し付けるか)がこのゲームのポイントになります。

当然ながら一番最初に状態が0になり、人間の尊厳を失ってしまったかわいそうなプレイヤーが敗北となります。

が!ことはこれでは終わりません。
勝ち残ったプレイヤーに最後の試練が待ち構えています。
トイレチェックとしてダイスを2個振り、合計が5以下の場合ダメージを受けてしまいます。
しかもピンゾロが出ると有無を言わさずゲームオーバーという過酷仕様。
最後の最後、トイレから出るまで気を抜いてはいけないのです。

ここが〇

ただのネタかと思ったら、意外や意外、面白れぇじゃねぇかコノヤロウ!
ルールは非常に単純ながら特殊カードのおかげでいい感じにバランスが取れているよ。
何しろ敗北が意味するところはアレなので、何とかして窮地を脱しようとして盛り上がるよ!

ここが△

つまり、ね、あのね、お下品に過ぎると思うのよ?

にゃんたのプレイメモ

今日のにゃりまろ

いやはや何と言いましょうか、もうこれでもか!ってほどう〇こです(笑)。
勢いあまってつい5点をつけちゃいました(もちろんゲームとしてとても面白いのは間違いありませんよ)。
でもまぁ少し前には小学生向けにうん〇ドリルが流行りましたし、人気アニメ「おしり探偵」のライバル怪盗だってぶっちゃけう〇こなのでまぁいいや。

とにかくもう全力で振り切っています。基本的に露骨な表現は控えられており、相当にデフォルメされているはずなのに、どこからともなく異臭がしてきそうなのはなぜでしょうか?
おそらく誰でもおなかを壊したけれどすぐにトイレに行けない、という状況を経験したことがあると思いますが、このゲームはまさにその極限状況のシミュレートです。

まず各プレイヤーに配られる状態カードが秀逸で、いちいち状態が”あるある”なんですよね(さすがに0の経験はありませんが^^;)。
しかも各プレイヤーそれぞれに少しずつイラストとセリフが違っているというのも面白い。
基本ルールは単純なカウントアップなので、足し算ができれば誰でもプレイ可能、子供とだって盛り上がれると思いますよ。

弱点はただ一つ、下品であること。こういったネタがお好みでないレディーと遊ぶには適しません。どうしても嫌な女性はセリフ読み上げ免除ルールもありますが、そのルールを適用せざるを得ないなら別のゲームをおススメしましょう。
もしやるならバカになったつもりではっちゃけた方が楽しいですよ。


モレール

  • ゲームデザイン/のーべー(King’s Court)
  • アートワーク/ニイルセン
  • メーカー:スモール出版