温泉!海!そしてゲーム!!!アニメ『放課後さいころ倶楽部』第5話

閑話休題

今回は夏休みのお話。
なんと美姫のおばさんが金沢で旅館をやっていることが判明。
しかも姪っ子の為に空いているお部屋を提供してくれるということに。
京都で海に行こうとなると日本海になるんですね。
気の合う仲間と温泉旅行、最高です!

まずはお約束

金沢についたらまずは観光!残念ながら金沢には行ったことがありませんが兼六園等のスポットを回ることに。
観光の〆は抹茶アイス!うーん、おいしそう。。。

そしてたどり着いた旅館はこれまた立派な旅館でした。(多分実在の旅館ですよね?)
女将のおばさんに挨拶、豪華なお食事、そして軽くゲーム(ゲームは「ごいた」、でもこれは前哨戦に過ぎなかった)。
ここでのゲームはさわりだけであっさり流された感じで、今回は視聴者サービス回なのでゲームはお休み?

そしてお待ちかねの温泉へ。女の子三人×露天風呂ですよ。眼鏡をはずした翠ちゃんが意外と可愛い!
部屋に戻った後は明日に備えて就寝、綾の寝つきの良さはのび太並でした^^;

今回のゲームは、日本の伝統ゲーム「ごいた」

遊んだゲームは「ごいた」(残念ながらプレイ経験なし)。
翌日、海へ行こうとしたらなんと雨。
ロビーで出会った少年を加えて4人でゲームをすることに。
(少年と同じ精神年齢の綾が可愛すぎた)

ここで改めて「ごいた」のルールが紹介される訳ですが、相変わらずとても分かりやすい。
そして4人でゲームが進むわけですが、やはりというかなんというか少年がブレーキ。
ゲームのルール自体は理解できているけどなかなか勝てない。
ゲームはその本質というか構造が理解できていないとただ一定の法則に従うだけの作業になってしまい、その勝敗はじゃんけんと同じ運否天賦、ただの結果になってしまことがよくわかる。

逆に言えば、ゲームとは単純に見えてもその裏にきちんと考えられたシステムが組み込まれている。
そしてそれが理解できると勝つための工夫が出てきて、ただの作業が戦略に変わり主体的に状況をコントロールすることができるようになってくる。
(もちろん運否天賦だけのゲームもあるし、それはそれなりの面白さもあるけれど、基本的に良いゲームというのは運の要素が入り込む余地についてのバランス取りがしっかりできているケースが多いと思うのです。)

とはいえ小さな子供に(短時間で)そこまで理解はできないので、意味もわからず負けてばかりになってしまう。
そうするとなぜ負けたのか、次にどうしたらよくなるのか、そういったことに考えが及ばず、ゲームの本当の楽しさを理解できないまま悔しさが先に立ってしまい、ゲームなんかつまらない、もうやらない!という風になりかねないと思うのです。

でも、ここで幼いころに同じような経験を持つ美姫がパートナーを買って出てフォロー。
その甲斐あって少年はコツをつかみ、このゲームの本当の面白さを知ることに。
美姫ちゃんは他人の気持ちを察することができる優しくてとってもいい娘だった!

ちなみに原作ではここでプレイするのは「ドブル」なのですが(「ごいた」も旅行の途中で出てくるけど)、この「ごいた」の使い方はとても良かった。
原作に対し違和感が全くないし、翠や美姫の個性がよく生かされていたと思います。

みんなで海!

ひとしきりゲームを遊んでいるうちに天気が回復!
みんなで海へ。水着のサービスカット、よかったですね!!!
観光、温泉、ゲーム、そして海!夏の思い出満載のサービス回でした。


温泉!温泉回きましたよ~!!
金沢ってとこがいいいですよね。
「古都×ゲーム」のいつものスタイルを崩さずに、ヒロインたちの湯けむりシーンに、水着まで楽しめて眼福です~♪

それにしても、京都を出て、なんでわざわざ金沢だったのかな~、と思いきや、「ごいた」の登場です!

前半で女将さんと一緒に「ごいた」プレイしたとき、あっさりとゲーム描写がスルーされて、「今回はゲームシーンなしかい!」と全力でツッコんだよね……。
でも、後半ではかなり細かくゲーム描写してくれました!

原作だと「ごいた」のルールがイマイチ詳しくわからなかったので、アニメの説明で腑に落ちたところがあったよ。

わかる…っ!!
味方が親で攻めていても、受けた方がいい場合というのが、コミック読んだときはなんでなのか、よくわかってなかった、私。

敵チームが受けられる手駒を持ってないとわかっているときは、自分が受ければ、確実に手駒をなくせるからね。

この「ごいた」のルールって、私、すごくトランプの「ナポレオン」を思い出すんだよね。
4人で遊ぶペア対戦で、トリックテイキングのシステムだし、相手の手から残っている駒を読んで戦略を立てる、かけ引きの面白さがポイントじゃない?

あと初心者のうちはどの駒が勝ち筋か読めなくて、適当にやって負けが込んでしまうところも、あるあるだよね…。
学生時代に先輩たちから「ナポレオン」仕込まれたとき、「そこで出すのは、この札しかないだろう!」とかね、よく言われたよ……。

まぁ、このゲームに限らないけどね。

ところで、この「ここで受けてほしかった!こっちの気持ちが通じた」ってペア連携シーンって、美姫じゃなくて翠じゃなかったっけ?

もともとこの旅館で遊ぶのは「ドブル」だったよ、コミックでは。
「ごいた」はお土産屋さんで、店員さんと翠がペアになって遊んでた。
アニメオリジナル展開だね。

うわぁ、そうか…!「ドブル」アニメで見たかった!!
画面映えするし、初心者でも盛り上がれる「ドブル」を袖にしてまで、あえて「ごいた」を選ぶとは……。

だが、そこがいい!輸入ゲームじゃなくて、日本の伝統ゲーム。
なにより美姫が、ゲーム初心者がつまづくポイントをフォローして、こども時代から成長してるって描写が、今までの回で重ねたストーリー展開を踏まえた再構成ですよ!!

よき改変です。

個人的には翠ちゃんの活躍シーンが減ったのが、ちょっと残念だけどね。

ところで、美姫のおうち、めっちゃ古式ゆかしい日本建築…。
お母さんも着物姿だし、なにやってるおうちだったっけ?

お母さんは旅館の女将だけど、おうちはただの豪邸。美姫って実はお嬢だよね。

そうだったのか…!
コミックの初期の内容…ほどよく忘れてて、アニメを新鮮な気持ちで楽しめるよ。

ただでさえ、もの静かで内気な京むすめだっていうのに、お嬢さま属性なJKとか、美姫、最強じゃないか…!!

(今回の感想も、マシンガントークだったなぁ…)

そういえば…、エミーリア出てこなかったな……。
伏線の回収はお預けのようです。待つ、来週っ!


※リンク先「ゲッサンWEB」で原作コミック第1話が無料公開されてます!(2019/10/6現在)

放課後さいころ倶楽部 3巻

  • 作者:中道裕大
  • 出版社:小学館(ゲッサン少年サンデーコミックス)