謎を解いてこの牢獄から脱出せよ。真実はいつも一つ!「ADVENTURE GAMES DISCOVER THE STORY /アドベンチャーゲーム:ザ・ダンジョン」

  • プレイ人数:1人~4人
  • 所要時間:90分×3
  • 難易度:かんたん
  • 推奨年齢:12歳~

4

さいころ猫的総合評価

★★★★☆
きっと盛り上がる!プレイして損なし

ゲーム内容

”ここは一体どこだ!なぜ牢獄に閉じ込められているのだろうか?俺が一体何をしたというんだ?・・・だめだ、思い出せない。でもたった一つ分かることがある。一秒でも早くここを離れる必要があるってことだ。”

プレーヤーは記憶を失った4名のキャラクターの中の1人となり、この不気味な牢獄からの脱出を試みます。
選べるキャラクターは4人。
誰を選んでも基本的な話の流れは変わりませんが、その特性によってイベントの展開が変化することも。

ゲームは基本的にマップを探索していくことで進んでいきます。
まずできることは場所の移動。
すでにオープンされている部屋については自由に移動して探索することができます。
今時点で手出しができなくても、後になって情報やアイテムを得てからであれば意味が出てくる、なんてことも。

その上で、できることはまず探索。
探索するには、マップの中に記載された3桁の数字を選び、アドベンチャーブックの対応する項目を読むことで結果がわかる、というシステム。
これによりアイテムを入手することもあります。

入手したアイテムは組み合わせて新たなアイテムを作り出すことができる場合があります。
例えば猫缶と缶切を組み合わせると、開封された猫缶になる、といった感じ。
アイテムにも通し番号が振られているので、アドベンチャーブックから2つの番号を組み合わせてできる数字の項を参照すことでその結果が分かります。

また、アイテムは場所と組み合わせることも可能です。
鍵と扉を組み合わせて開錠する、といった感じ。
こちらも同様で、アドベンチャーブックからアイテムと場所の数字を組み合わせてできる数字の項を参照することで結果が分かるようになっています。

基本的な進め方はこれだけ。
時に選択を求められることもありますが、プレイヤーの決断次第で展開が変わります。
勇気ある決断なのか?ただの蛮勇なのか。

また、このゲームには各プレイヤーにヘルスポイントが設定されています。
この値はまさに命そのもの。探索中にケガをしたりするとヘルスポイントが失われ、グレーアウトします。
全てのヘルスポイントがグレーアウトすると、次はカードそのものがゲームから除かれていきます。
グレーアウトしただけならば回復できる場合がありますが、ゲームから取り除かれた場合は二度と回復できなくなりますので注意が必要。
(但し最後の1ヘルスは残り続けるので、ヘルスポイント全損で死亡はしない仕様。)

探索を繰り返し、自分たちがなぜ囚われていたのか、その謎を解くと同時にこの牢獄から無事生還できればゲームクリアとなります。

ここが〇

簡単なルールなのに結構ガチなストーリー展開と適度な難易度の謎解きで、かなり満足度が高いよ。
アイテムの組み合わせも、正解だけでなく不正解だけど試してみたくなるような組み合わせもかなりフォローされているのがいいよね。

ここが△

ストーリー重視の作品なのでやむを得ないけれど、一度クリアしてしまうと二度目以降は分岐したストーリー回収のための作業になっちゃうよね。

にゃんたのプレイメモ

今日のにゃりまろ

昔流行ったゲームブックっぽいプレイ感で、ちょっと懐かしさを感じながら遊びました。
ただし、もちろんそれだけではなくて、複数要素を掛け合わせるというコンピューターゲームのアドベンチャーによくあるようなシステムがアナログゲームにうまく落とし込んであって、とても新鮮でした。個人的にはバイオハザードのイメージがラップしましたね。ハーブを2種組み合わせてより効果を高めたり、2つの意味のないアイテムを組み合わせることで重要なアイテムを作り出したり、といった感じ。
主人公は4人から選ぶことができ、それぞれに特徴があるにはあるのですが、思ったよりその特徴が生きるシチュエーションが少なかったのはちょっと残念だったかな。注意力が売りなのに平気で不注意な行動取っちゃったりとかいうことも多々あったように思いますね。
ソロプレイも可能ですし、4人まで協力しながらのプレイも可能。人数にあまり影響されずに楽しめるゲームと思います。
また、この作品はマルチエンディングになっていて、これまで取ってきた行動や最後のシーンでの選択によって物語の結末が変わるのですが、もっと思い切ったトゥルーエンドとバッドエンドを用意してもよかったんじゃないかな、って思います。
因みにエンディングに加えて残りの体力や手に入れたアイテムなどによって評点が付きますよ。
この手のゲームは一度ネタバレしてしまうと二回目以降プレイしようというモチベーションが下がってしまうのが弱点ですが、ストーリー重視の作品としてはやむを得ないところでしょうか。ただ、その分(と言っては何ですが)、お値段はリーズナブルなので、支払った金額以上の満足度があることは間違いないと思います。
ヒント集も充実していますので、クリアできずに諦め、といったことは基本的に起こらないと思いますので、謎解き苦手な人に対してもオススメですよ。


ADVENTURE GAMES DISCOVER THE STORY /アドベンチャーゲーム:ザ・ダンジョン

  • ゲームデザイン:フィル・ウォーカー=ハーディング、マシュー・ダンスタン
  • メーカー : KOSMOS
  • 日本語版販売 : グループSNE