キャンプ場で起きた殺人事件の謎を解け!犯人はお前だ!「紫乃淵リライト」

  • プレイ人数:2人
  • 所要時間:60分
  • 難易度:かんたん
  • 推奨年齢:15歳~

4

さいころ猫的総合評価

★★★★☆
きっと盛り上がる!プレイして損なし

ゲーム内容

叔父さん、どうしてこんなことに・・・・
せっかく楽しいキャンプになるはずだったのに。でも次の被害者を出さないためにも、早急に犯人を見つけないと!ウフフっ

プレイヤーはそれぞれ幼馴染同士の女子大生、ハルとアキを担当し、キャンプ場で起きた不可解な殺人事件の謎を追います。


まず各プレイヤーには共通の資料が配布されます。これにはこの物語の背景と事件のあらましが記載されており、これから始まるゲームの基礎知識となります。

2人の主人公のうちどちらを担当するかは任意。
話し合いで決めてもじゃんけんで決めてもOKですが、ここからはそれぞれ独自の背景を持ったプレイヤーとなります。
各々の主人公独自の設定が記載された資料が配布され、それに目を通します。
そこにはより深い情報と、ゲームを通じて達成すべき目標値が記載されていますが、それらは非公開情報であり、基本的にエンディングまで隠し通す必要が出てきます。
ゲームは以下の流れで進みます。

  • 第一調査フェイズ
  • 第一共有フェイズ(5分)
  • 第二調査フェイズ
  • 第二共有フェイズ(5分)
  • 最終調査フェイズ
  • 最終共有フェイズ(10分)
  • 投票フェイズ
  • エンディングフェイズ

つまり、3回の調査フェイズとその後の共有フェイズの間に犯人を推理し、投票フェイズでこの人が犯人だ!と思う人を指名します。
その結果によってエンディングが変化する仕掛けになっています。

調査フェイズではこの事件に関係する人物および場所の7種類のカードが各4枚ずつ用意されているので、交互に1枚ずつ、1フェイズにつき4枚獲得してきます。
どのカードを獲得するかは相談してもOKですが、内容については次のフェイズまで公開はしません。

全部で7種類×4枚=28枚ですが、調査可能なのは2人×4枚×3フェイズ=24枚。つまり、4枚は調査することなくゲームが終了してしまうので、誰(どこ)を調査すべきなのか、慎重に見極める必要が出てきます。

調査カードの中に、キーカードの獲得指示があった場合、即時に獲得します。ここにも新たな情報が記載されており、調査の手掛かりとなるでしょう。

共有フェイズでは得られた情報をもとに推理を進めていきます。
話し合いの時間は第一/第二は5分、最終は10分に制限されていますので、この時間をどう使うかが重要になります。
カードを相手に見せたり譲渡したりしてもOK。ただし、自分が達成すべき目標の足かせになってしまう可能性があるような秘匿すべき情報などは話さなくてもOKですし、場合によっては嘘をついてもOKです。
キーカードを入手するために相手に必要なカードの譲渡を求めても構いませんが、応じるか否かは任意となります。

このゲームの大きな特徴として、”リライト”があります。
最初に共通情報として公開されている情報に対し、調査を進めることで”実はこうだったんです”という新しい情報が提示されることがあります。これを”リライト”と呼んでいます。
これにより情報がどんどん新しいものに入れ替わっていくのですが、相手にもそれを伝えるか否かは自由。自分にとって不都合がありそうな情報であれば隠匿しても構いませんし、ゲームクリアに必要だと思えば公開しても構いません。

ここまで終わったら、各々犯人だ!と思う人を一斉に指名します。
誰を選ぶかによってエンディングが変化します・・・・・

そして最後、エンディングフェイズ。
この物語の結末はいかに!?

ここが〇

基本的に大人数を必要とするマーダーミステリーが2人で楽しめちゃうよ!
思わず”えっ、そうだったの!?”って言っちゃうような、よくできた物語になっていて、リライトシステムのおかげでさらに深みが増すようになっているよ。

ここが△

この手のゲームの宿命だけど、プレイ可能なのは一回だけなんだよね(もっとやりたい!)。
2人用でコンパクトなつくりなので仕方ないけれど、もう少し容疑者がいてもよかったかな。

にゃんたのプレイメモ

今日のにゃりまろ

当サイト初めてのマーダーミステリーです。というより、私自身初めてのプレイとなりました。
マーダーミステリーの存在は知っていたのですが、人数が必要なこと(特にコロナで大人数集まれない)、小さな子供がいて、長時間集中してゲームができないことなど、なかなか環境が整わずにいたのですが、そんなあなたに最適なゲームがあります!と嫁さんが買ってくれました。プレイヤーがたった二人で、一体どうやってマーダーミステリーをやるのか?と思っていましたが、これがよくできているんです。人数が少ないことによる破綻は見られず、楽しんでプレイすることができました。
残念ながらストーリー命なので内容に関わるお話ができないのですが、プレイ前に冗談で”こういうことなんじゃねぇの?”なんて話していたことが、偶然にも実はストーリーの核心だったと知って、思わず笑ってしまいました。こんなこともあり得るんですね。
2人で手軽にできるので、大規模なマーダーミステリーに参加する前の肩慣らしとしてもいいんじゃないかなって思いますよ。
尚、難易度はとりあえずかんたんとしました。謎が簡単等ではなく、何であれエンディングには誰でもたどり着ける、という意味合いです。謎の難易度は相当にプレイヤースキルに左右されるところがあるので、やってみてのお楽しみ、という感じでしょうか。
私自身は決して簡単すぎず、さりとて難解過ぎないほど良い程度、と感じましたよ。


紫乃淵リライト

  • 制作:コザイク/グループSNE
  • ゲームデザイン:吉田昌乘/秋口ぎぐる/森川秀樹