聖夜に賭ける若者たちの熱き戦い アニメ『放課後さいころ倶楽部』第10話

久しぶりの再会

前半は綾の家族のお話。
カメラマンとして世界中を飛び回る綾の父親が久しぶりに帰国。
どうやらかなり天然かつ自由奔放系の父親のようで、自分の中に独自の世界観を持っている感じの人ですね。

綾は久しぶりの再会を喜び、友人たちを父親に紹介しようとクリスマスパーティーに誘いますが、肝心の父親はその日に仕事を入れてしまいます。
決して悪気はないんでしょうけれど、彼は目の前に楽しいことがぶら下がっていると、手を伸ばさずにはいられない性分なのでしょうね。
娘との約束をすっかり忘れて新しい仕事に飛びついてしまったことにさえ、その時点では気が付いていませんでした。
帰宅後にそのことを告げると、綾は家を飛び出してしまいます。

街を当てもなく歩いていたところに美姫が通りかかり、雨が降っていたこともあってさいころ倶楽部に一時避難することに。(やむなしですが、お店には迷惑ですね!)
しばらくすると、美姫が気を利かせて綾のお姉さんに電話連絡してくれたおかげで父親が綾を探してお店を訪れることに。
険悪なムードが漂う中、店長がここはゲームショップだからゲームをしないなら退店!(まぁ正論だわな)と言いながらこのゲームを勧めることに。

今回のゲームは、「Blocks/ ブロックス 」

遊んだゲームは「 Blocks/ブロックス 」(残念ながら未プレイ。実は近くの子どもセンターの備品として置いてあるのですが、うちの娘(1歳半)では小さすぎてプレイできずにいます。さすがに嫁と大人だけでプレイするわけにもいかず、いつも2人で”やりたいよねー”と話していますが^^;)。
このゲームは盤面にテトリスライクなブロックを嵌めていくゲーム。テトリスとの大きな違いは、自分のブロック同士は必ず点接触しなければならず、辺接触で配置することはできない、という点。なので、いかに自分のブロックを置ける余地を広げるかがゲームのポイントになるわけです。

最初のゲームは綾と父親がギクシャクして相手の領域に踏み込めずにいたわけですが、父親が綾に自分の思い、本音を語り始めます。そしてそれに応える綾。
年頃の女の子を相手に自分の思いをぶつけるお父さん。
テレビの前に、いつかそんな日が来るのかなぁ、なんて思いながら父と娘のゲーム対決を見ている自分がいました。
本音を出し合って和解した2人は続く2ゲーム目ですべてのブロックを置ききるという快挙を演じます。

店長曰く、このゲームは相手を拒絶するのではなく受け入れることでかえって自分のブロックもおけるようになるのだ、とのこと。
なるほど、実は裏できちんと考えている大人な店長でした。

男たちの熱き聖夜

そしてやってきたクリスマスパーティーの日、いつもの4人に加えて田上君と吉岡くんが参加することに。
天然系の綾が田上君に”お父さんを紹介する”(意訳:いつものメンバーを含めたゲーム友達がこんなにできたんだよ、とお父さんに見せたい)と誘い、若干勘違いした田上君が吉岡くんを巻き込んだ形になりましたが、当然このパーティーには美姫も参加しているので吉岡くん的には結果オーライでしょうか。
結局綾の父親は仕事で来られなかった訳ですが、それはそれ、パーティーを楽しむことに。
(それにしてもエミィのサンタコスが似合いすぎです!! )
もちろんボドゲカフェでのクリスマスパーティーですから、集まったメンバーでゲームをすることになりました。

後半のゲームは、「 Ladies & Gentlemen / レディースアンドジェントルメン 」

遊んだゲームは「Ladies & Gentlemen / レディースアンドジェントルメン」(残念ながら未プレイ)。
2人ペアチームを組んで、7日後のパーティーに向けて淑女たちはドレスアップを図るべくお買い物に明け暮れ、紳士たちはそのための資金を稼ぎ、パーティーの日にどれだけドレスアップできるかを競うゲーム。

多人数、それも偶数プレイヤーを必要とする、なかなかプレイ条件が揃いにくいゲームですが、これ、高校時代にやりたかったなぁ。
まずペア決めでそれぞれの思惑が入り込んで揉めること間違いなし。
そしてお目当てのペアになったならば今度はその娘のリクエストに応えるべく、紳士たちは馬車馬のように働くのでしょう。
紳士側では実はゲームの枠組みを超えた激しい争いが繰り広げられる一方、そんなことに気づきもしない淑女たちはゲームを楽しむことになるのです…。
もう何十年前のことなのに、なんとなくリアルにシミュレートできてしまうのはなぜだろう(苦笑)。

それはさておき、もちろん作中でも基本的にこの構図は同じ。
女子が多いため翠が紳士側に回り、まずはペア決め。
田上君、吉岡君ともにお目当てが決まっていますが、それを言ってしまうわけにはいかないのでこの時点で戦々恐々。
どうにか思い通りのペアになれたところで今度は彼女たちの思いに応えるべく奔走します。
ここでもそれぞれの性格が思いっきり出ていて面白い。
自由奔放な綾、控えめな美姫、そしてやりたい放題なのに憎めないエミィ。
結局勝利したのはエミィ/翠チームでしたが、満足そうな美姫とまんざらでもない吉岡君、そしてちょっと残念そうな綾と若干凹む田上君がそこにいました。

楽しい時間は駆け抜けるように過ぎる

パーティーも終わりを告げ、各々帰宅の途に。
途中、帰る方向が同じ吉岡君と美姫、田上君と綾に分かれることに。
田上君は先ほどのゲームの敗戦に申し訳なさを感じていましたが、綾は結果など全く気にせず、ゲームを楽しめたことに安堵。

なんと田上君、綾に個人プレゼントを準備していました。やるな、田上君!
思い切って綾に渡したものの、”やばい、引かれたー”と不安になる田上君をよそに喜ぶ綾。
田上君的には大成功ですが、一方で綾は真意には全く気付いていない天然さんなんですよね。悪気はないだけに田上君としては困ってしまいますが、とりあえず今、この瞬間としてはとても良かったのだと思います。

他方吉岡君はというと、実力派の剣士なのに極度の緊張でまた会いたい、という一言が言えず、挨拶するのがやっと。
あぁ、彼の気持ちはよくわかりますよ、わかりますとも。
でも降り出した雪を二人で眺め、ちょっといい雰囲気。たったこれだけのことで充足してしまう青春真っ盛りな吉岡君でした。

ちなみにエミィと翠はというと…まさかの百合展開!?というオチでした(笑)
まぁエミィが寝ぼけただけなんですけど、視聴者サービスでしょう!
ともあれそれぞれに充足したクリスマスになってよかったですね!


わ~、綾の美人なお姉さん、再登場したよ~!
アイキャッチ画像のちびっこ姉妹も可愛い♪
ここんとこ綾のエピソードが少なかったので、久しぶりの綾回でしたね。

そして、まさかの翠ちゃんとエミーリアで百合展開がくるとは…!
あのさ!いま、ぜったい…したよね!!!?

知るか~!まったく脳内エロにゃん過ぎだろ!!

は~、眼福でした~。翠ちゃんには不憫だけど…。
片想いカップル×2組のほのかな前進とか、かる~くぶっ飛びましたよね!
もはやエミーには、翠ちゃんを思う存分振り回してもらいたいです!

さて、今回も前後半で2ゲーム詰め込み!
前半は日本でも以前からトイザらスなどの玩具量販店などでも見かけるくらい、キッズ向けゲームとして有名な「ブロックス」!
うちの近所の児童館でも置いてたりしますが、ルール知らなかった…。

コンポーネントだけ見てると、つい「テトリス」脳になっちゃってコーナーから隙間なく積み上げたくなってたけど、自分のブロックは端でしか接しちゃいけないんだ!
これはゲーム性がけっこう違いますね。おもしろそう!!

自分以外のブロックをどう利用するかが、ゲームのポイントになるね

ぜひやってみたいですの~!
しかし児童館で親だけでプレイに熱中していたら絶対浮く…!!

浮くね…。それに、うちの子の前であんな小さなタイルを扱ったら、ぜったい食べちゃうぞ~。
なんでも口に入れちゃうからなぁ…。

それにしても、綾ちゃんいい子だなぁ…!
もう、絶対パパが悪いだろうコレはって感じなのに、ドタキャン我慢して理解してあげて、もう天使かと。

あと1話の回想シーンが出てくるとは…。
アニメでは出てこなかったけど、綾って「ファウナ」得意だったしね。
あのフリーダムな父親あっての綾だったんだなぁ…。
この回は天然気質な綾のおうち事情にスポット当たっててよかったです。

ところで、アニメではなにかと出番削られることが多い店長が、なかなか格好よくてうれしかったです~!

そして後半はクリスマス回!
「レディース&ジェントルマン」コンポーネントがキラキラで、見てるだけでときめくね~。
そして、さりげなくジェントル側に回ってあげる翠ちゃん、いい子!

これ、紳士側と淑女側でゲーム性がまったく違うゲームだなぁ…

それね!でも男女ペアでやるゲームって、他に見たことないよ~。
おもしろそう。しかし、遊ぶのにハードル高いなぁ…!残念!!
これ、大人数かつ男女混合でワイワイやりたいよね。

それにしても、吉岡くんが「この子を一生大事にするぞ~!」とか心の中で叫んでるとこが、…もう、青い春すぎて…、がんばれ!と…。
田上くん&綾ペアも可愛いけど、個人的には吉岡くん&美姫ペアを応援したいなぁ…。

でも、ご主人が一番ヒートアップしてたのは、エミーのサンタコスだったよ~


※リンク先「ゲッサンWEB」で原作コミック第1話が無料公開されてます!(2019/10/6現在)

放課後さいころ倶楽部 6巻

  • 作者:中道裕大
  • 出版社:小学館(ゲッサン少年サンデーコミックス)