- プレイ人数:3~5人
- 所要時間:45分
- 難易度:ふつう
- 推奨年齢:10~
さいころ猫的総合評価
★★★★☆
きっと盛り上がる!プレイして損なし
ゲーム内容
”なぜあの時おとなしく引き返さなかったのだろうか?
最初はちょっとした好奇心、仲間に対する強がり、その程度だった気がする。でもこいつはガチでヤバイ。もう仲間の姿も見当たらなくなってずいぶん経つ。何もいらない。何なら命以外なら何でも差し出す。お願いだからここから出してくれ・・・・・・”
”フフッ キョウもオトモダチが遊びに来てくれタのネ。
さあ、いつモノよウにカクレンボしましょ!わタシをみつけテごらんなサイ?
見つけられタラそのツギはタノシイお食事ノ時間ヨ。
いつもノよウにワタシがお客サン、アナタ達はオ料理の役ネ・・・・・・”
プレイヤーはハコオンナ1人と訪問者2~4人に分かれます。
ハコオンナは訪問者の全滅を、訪問者はこの洋館から生きて脱出することを目指します。
訪問者が生き残るための方法は以下の三つ、
・鍵束を手に入れ、秘密の脱出口を見つけて外に出る
・ハコオンナの弱点を特定し、その弱点に対応した道具を見つけてハコオンナを倒す
・ハコオンナの亡骸をみつけ、生前大事にしていたメリーさん人形を供えて供養する
生き残る道は細く険しい
まず、洋館のエントランスをセットしたら訪問者が順に洋館の部屋を示すボードをオープンし、それを組み合わせて館をレイアウトしていきます。
これにより、洋館は毎回違った姿を見せることになるのです。
洋館全景。行かなきゃいいのに
洋館は色々な部屋から構成されており、それらを出入口同士がつながるように配置していきます。
地下室と2階ホールだけは階段でつながっているため独立していますが、2階についてはホールから先に部屋を繋げることができます。
1階ホール。すべてはここから始まる 地下室。絶対なにかあるでしょ! 2階ホール。こちらにも部屋が続く 色々な部屋があるけど、どれも近寄りたくない
レイアウトが終わったら、ハコオンナのプレイヤーは1~6の数字トークン3枚を組み合わせて金庫のロックNoを決め、該当する数字トークンを金庫にセットします。
また、ガソリン/白木の杭/錆びた鎖の中から弱点を決め、ハコオンナボードにセットします。
金庫を開けることができれば鍵束が手に入る 金庫のNoはこのトークンで決める
金庫トークンを書斎机の足元に設置したら、ハコオンナおよび亡骸トークンを除いた残りのトークンを各部屋にレイアウトしてきます。
その後、訪問者プレイヤーに目を閉じてもらい、ハコオンナプレイヤーは亡骸トークンとハコオンナトークンを配置します。
ハコオンナとその亡骸。怖い
ハコオンナの初期配置は必ず”怨”マークの表示された部屋のいずれかに限定されますが、亡骸トークンはどこにあるか、ハコオンナしか知りません。
また、ハコオンナトークンをレイアウトすると、もともと配置されていたトークンが余るようになっているため、余ったトークンは居所としてハコオンナボードにレイアウトします。(ゲーム中、ハコオンナが移動した際に元に戻し、移動した先にあったトークンを居所に移すことになる)
トークンは上記以外にハコオンナの特殊能力を発動させるキーになってしまう手記トークンや、ハコオンナに対抗できる数少ないアイテム、ハコオンナを成仏させたり討伐するために必要なアイテム、秘密の出口などがあります。
ハコオンナに対抗できるアイテム ハコオンナを倒せる・・・かも? 手記トークン。できればめくりたくない 脱出のカギとなる重要アイテム
これらをセットしたらプレイヤー駒を1階エントランスに配置してゲームスタート。
訪問者プレイヤーの手番となります。
手番プレイヤーはまず物音トークンに物音チップを積みます。
このゲーム最大の邪悪なシステムはこれでしょう。物音トークンには突起がついており、かならず突起の上にチップを積まなければなりません。
物音トークンとチップ 微妙なバランスで積み上げる 少し手元が狂えばあっという間に崩れる
そもそもトークン、チップが小さい上に滑りやすいので、かなりうまく積まないと当然崩れます。
うまく積むことができたら手番プレイヤーのアクション。
できることは以下の3つ。
・部屋を移動する。
・物陰を覗き込む(トークンをめくる)
・アイテムを使う。
訪問者のメインアクションは探索(物陰を覗き込む)です。
各部屋に配置されたトークンから脱出に必要な情報をいち早く集めることが必要になってきます。当然ありがたくない効果を発揮するトークンもちりばめられているのですが、リスクを取らなければ脱出は不可能な仕組み。
めくったトークンは基本的に手番プレイヤーのみが内容を確認し、取得可能なアイテムであれば取得してその代わりに空き箱トークンを裏向き配置します。
そう、だれがどこを調べたのか、きちんと覚えておく必要があるのです。
もし手記トークンを見つけてしまった場合、これを公開しなければなりません。それによりハコオンナの能力が強化されていくことになってしまいます。
手記の詳細。見たくない・・・
空き箱。これを常時公開できれば良いのだが・・・
訪問者プレイヤー同士は、同じ部屋にいる場合のみ所持アイテムを見せることができます。
口頭での情報交換に制限はありませんが、ハコオンナ側にも筒抜けになってしまうので注意が必要になります。
訪問者には初期から所持する特殊アイテムがあります。
これらは各訪問者がゲーム開始前に一枚ずつ所持することになるのですが、これらのアイテムを使うこともできます。
いずれも強力な効果がありますが、万が一そばにハコオンナがいる状態で使ってしまうと即死判定されることもあるので注意が必要。
訪問者能力
物陰を覗き込んで、そこにハコオンナがいた場合やアイテムの使用に失敗した場合、ハコオンナの特殊能力にやられた場合など、訪問者が死んでしまった場合、その訪問者はハコオンナの手先、ハコビトにされてしまい、他の訪問者を狩る側に回らなければならなくなってしまいます。
死ぬとハコオンナの手先、ハコビトになってしまう
物音トークンを途中で崩す、あるいは5段積み切った場合、ハコオンナに手番が移ります。
ハコオンナができることは以下の通り。
・哭き喚くかどうかの決定
・チカラ(ハコオンナの特殊能力)のセット/回収
(ここから訪問者に目を閉じてもらう)
・セットしてあるチカラの発動
・部屋の移動と潜伏
まず哭き喚く。自分が今いる部屋を訪問者に公開する代わりに山札から特殊能力カードを引くことができます。もし引いたカードに対応したトークンが公開されていれば、そのカードは手元に置くことができ、次回以降使うチカラとしてセットすることができるようになります。
ハコオンナの特殊能力。邪悪だ
次にチカラのセット/回収。
特殊能力カードが手元にある場合、これをハコオンナボードにセットすることで初めて発動可能になります。但し、強い能力ほど”手記が〇枚以上公開されていること”というような条件が付いているので、後半ほど危険度が増すことになります。
セットできるカードは最大2枚なので、入れ替えたい場合はまず今セットしているカードを回収し、改めてセットしなおす手順になります。
発動条件を満たした能力は、訪問者に目を閉じてもらった状態で発動。それぞれの能力の処理を行います。
そして移動。1部屋移動することができ、潜伏場所を変えることができます。
このように訪問者とハコオンナの手番を繰り返し、訪問者がイキノコルミチの条件を達成すれば訪問者の勝利。訪問者全員が死亡すればハコオンナの勝利です。
Noooooo!
ここが〇
怖い!怖すぎる!でも面白い!
所謂洋館ホラーモノの文法をきちんと抑えながらもきちんと独自性も出ている。
部屋を薄暗くして、バイオハザードのサウンドトラックなんかをBGMにしてプレイしたらいいんじゃないかな?
ここが△
ホラー苦手な人は要注意かな。
ハコオンナの強さが結構際立っているので、ゲームバランスが崩れやすいかも?(マニュアルにも難易度調整の方法がいくつか提示されているので、それらを上手に活用する必要がありそうだね)
にゃんたのプレイメモ
同人さんの作品ですが、同じ作者さんの作品が何とヌシも悪よのう(当ブログでも紹介中)ですよ!
さりげなく宣伝が入ってる(笑)
そもそもパッケージからしてとんでもなく怖いですが、プレイ感もかなりハラハラドキドキします。
基本的にハコオンナから訪問者に直接的な攻撃ができず、常にどこかに潜伏しているというのもうまくできていると思います。
更に物音システムがかなり邪悪(笑)アクション要素も含んでいます。
訪問者人数によって難度が変わりそうな感じもあるので、いろんなパターンでプレイしてみたいな、と思いました。