- プレイ人数:2〜4人
- 所要時間:45分
- 難易度:かんたん
- 推奨年齢:10
さいころ猫的総合評価
★★★★☆
きっと盛り上がる!プレイして損なし
ゲーム内容
日本が誇る食文化、中でも庶民の味と言ったらやっぱり粉もん!
その粉もんで人気を博すのがこのお店。
この店では毎月最も優秀なアルバイトがアルバイトリーダーに任命される。
リーダーになれば給料も上がるし(多分)、他のアルバイトを顎で使うことだってできちゃう(きっと)!
そして今月もリーダー改選の日、たくさんのアルバイト達がリーダーの座を巡り熱き死闘(仕事)を繰り広げる!
プレイヤーはとある”こなもん”のお店のアルバイト店員。
手際よく仕事をこなして店長に認められ、バイトリーダーの座を勝ち取ることを目指します。
各プレイヤーには初期手札として行動カードが5枚配られます。
この行動カードはそのラウンドで実施できる作業の種類とその回数、および行動順を決めるための番号が記載されています。
行動カードがすべての運命を握る
この店で扱う商品(こなもん)は3種類。
・たこ焼き
・お好み焼き
・たい焼き
客の注文に応じてこれらを効率よく作っていく必要があります。
商品チップ。裏は材料、表は完成した商品を表す
ゲームはラウンド制になっていて、1ラウンドは5つのフェイズに分かれています。
・来店フェイズ
・行動フェイズ
・焼き上がりフェイズ
・ご機嫌フェイズ
・補充フェイズ
まずは来店フェイズ。
山札からお客カードをオープンすることで店にお客さんがやってきます。
多様な客層・・・大体わがままである
客のご機嫌を損ねないように!
お客カードには注文の品と特殊効果が記載されており、制限時間内に注文の品を作りあげて手渡すことが必要となります。
お客は基本的にご機嫌3の状態で来店しますが、待たせるとだんだんご機嫌が悪くなります。
次に行動フェイズ。
プレイヤーは自分の手札の中からこのラウンドで実施すべき業務を考えて1枚選び、全員同時にオープンします。
行動順を示す番号が小さいプレイヤーから順に行動カードに記載された業務をこなしていきます。
各工程は可能な限りは実行しなければいけませんが、複数工程を実行できる場合、どちらから先に実施するのかは任意。
実施できる工程は3つ。
・仕込み(ストックから任意の材料を選び、調理台に乗せる)
・焼き(調理台に乗っている材料の中から任意の材料をコンロに乗せる)
・受け渡し(ホットショーケース内の仕上がっている商品を客に渡す)
最大数は5つでそれを超えることはできません。
また、実行数が残っていたとしても、前提となる材料がない場合(例えば焼きが1回残っているが、すでに調理台の上の材料が尽きている場合など)はその実行数はキャンセルされてしまいます。
このフェイズでは、一つの工程を実施する度にポイント(勝利点)1が加算されます。
また、受け渡し工程を実行した結果お客さんの注文をすべて達成できた場合にはお客さんカードに記載されているボーナスポイントが加算されます。
調理台、コンロ、ショーケース。バランスよく使う必要あり
全員の行動が終了したら焼き上がり。前ラウンドでコンロにかけられた商品が完成し、ショーケースに移動されます。
但し、もしショーケースの空きよりコンロに置かれた材料の方が多かった場合、余剰分は廃棄されてしまいます。
(前フェイズの最終手番のプレイヤーが任意で選ぶ)
次にご機嫌フェイズ。
並んでいるお客のご機嫌が1ずつ悪くなり、もし0を下回ると注文をキャンセルして帰ってしまいます。
そうなると当然店長に怒られ、マイナス点がついてしまいます。
この場合、その時点で最も得点の多いプレイヤーが責任を問われてマイナス分を背負わなければなりません。
最後に補充フェイズ。
山札から行動カードを1枚補充します。
このラウンドを繰り返し実施し、山札からお客カードがなくなり、且つ並んでいるお客もいなくなった時点でゲーム終了。
最もポイントを多く持っていたプレイヤーがバイトリーダーとなり勝利です。
ここが〇
とてもシンプルなゲームシステムで、分かりやすくプレイしやすいよ。
他のプレイヤーの行動を予測しつつ次の手を考えるのが楽しいね。
ここが△
ややプレイ感が単調になりがちなので、イベントカードや特殊能力カード的なものがあってもよかったかも。
にゃんたのプレイメモ
同人さんのゲームですが、すごくシンプルなシステムなのに、白熱した展開が楽しめる良作です。
単に効率を求めて得点を重ねるだけでなく、敢えて手を抜いてお客を怒らせ、相手プレイヤーにマイナスポイントを押し付ける、というような戦略もとれるので、結構頭を使います。
所謂こなもんの製造過程がうまくゲームに取り込まれていてお店の感じが良く出ているし、調理台やコンロの数が制限されているので上手に立ち回らないと従業員の工数の無駄や食品ロスが発生してしまうという結構リアルな側面も垣間見えます。
ただ、ゲームそのものはとても簡単なので、子供が一緒でも楽しめるんじゃないでしょうか?
”粉もん”を食べながらみんなでプレイしてみてはいかがでしょうか?
ゲームのおともに!
こなもんっ!
- デザイン:ザグラス
- イラスト・デザイン:はちみつ