- プレイ人数:1人~4人
- 所要時間:10分
- 難易度:かんたん
- 推奨年齢:2歳以上
ゲーム内容
さいころ猫的総合評価
★★★☆☆
おもしろい!
ぜひプレイしてみて
ゲーム内容
みんなでフルーツ狩りに出かけよう♪
赤りんご、青りんご、プラムに洋なし、おいしい果物をぜんぶ収穫しちゃおう!
でも、気をつけて!どろぼうカラスが狙っているよ。
ちいさな子どもがルールを理解して、ボードゲームが楽しめるようになるのは何歳くらいからでしょう?
幼稚園に行けるようになる3歳? 年長さんになる5歳?
ところが、ボードゲームのメッカたるドイツには、2歳になったら遊べる「マイファーストゲームシリーズ」を抱えたHABA社が、世界のちいさな子どもたちに楽しいゲームをつくってくれているのです!
2歳を迎えたみぃ姫の、はじめてのボードゲーム体験をどうやって楽しくスムーズに進めらえるか…。
悩んだ末に今回用意したゲームが、この「はじめてのゲーム・果樹園」です。
もともと1986年に発売された、幼児向けの定番ゲーム「果樹園/Obstgarten」があって、それをよりシンプルにわかりやすくしたゲームらしいね。
そちらはメインボードがあって、果物の種類や数も違ったり、カゴもひとりずつ本物が付いていたりと、同じテーマながらもプレイ感は変わりそうだね。
シンプルな方がいいよ。なんてったって、まだ2歳だから…!
とはいえ、言葉も数字もちゃんとはわからない、なんでも口に入れたり積み上げたり壊してみたいお年頃の2歳児が、本当にゲームをできるのか?
それは試してみるまで不安でした…!
どうしてこのゲームを選んだか…。
- カラフルなフルーツの木製コマが可愛い!
最悪、ゲームとしては遊べなくても、すぐにおままごとに使える - 協力ゲームだから、親子で一緒に同じ目的で助け合って遊べる
- 色の違いはわかるので、収穫アクションは理解できるのでは…?
- 誤飲防止や、口に入れたときの安全性が考えられたコンポーネント
そして、最後に購入ボタンを押すのに背中を押してくれたのは、HABAさんのこのツイート…!
結果としては、とても気に入ってくれた様子でひと安心。
初日に数回一緒に遊んだら、次の日からは自分ひとりでもダイス振り振り、フリープレイで遊び始めました。
ソロプレイOKのゲームだったのが、ここで活きてくるとは!?
最近はリビングで遊ぶだけでなく、お昼寝や夜寝るときにも「これであそぶ」と寝室まで持っていくくらいです。
ルールはとてもシンプルです。
プレイヤーが全員協力して、果樹園に実ったフルーツを取りつくします!
でも、果樹園にはフルーツを横取りしようとするカラスが接近中。
どろぼうカラスが果樹園にたどり着く前に、最後の1個を収穫できたらプレイヤーの勝ち♪
ひとりずつ、いろんな色やマークの入った6面ダイスを振って遊びます。
色(赤、黄、緑、青)が出たら、出た色のフルーツを木タイルの上から果物カゴに収穫します。
緑が出たら、青りんごを収穫 青が出たら、プラムを収穫 黄色が出たら、洋なしを収穫 赤が出たら、赤りんごを収穫 カゴはしっかりした厚紙製です
果物カゴの目が出たら、好きなフルーツを選べます。
果物カゴが出たら、好きなフルーツを!
カラスの目が出たら、どろぼうカラスが果樹園の門に続く道を一歩進みます。
柵の描かれた果樹園の入口タイルにカラスがいる時に、カラスの目が出てしまったら、カラスの勝ち!
おなかをすかせたカラスは果樹園に到着して、残ったフルーツを全部横取りしてしまいます。
カラスがどんどん迫ってくる! カゴいっぱいに色とりどりのフルーツを収穫♪
カラス VS プレイヤー全員で競争!
みんなで協力して、カラスが来る前にフルーツを全部収穫しちゃいましょう!
ルールがシンプルなおかげか、2歳児がまがりなりにもゲームとしてプレイできた!
さすがHABAさん。パッケージの「2+」の文字は本当でした…!
一緒に遊んだところ、すぐに「ダイスを転がして、出た色のフルーツをカゴに入れる」のアクションは理解できたもよう。
コロコロするのたのしい!
ただ「果物カゴの目はハズレだ…」と思っているフシがあり、放っておくとなにも収穫しないので、そこは大人がフォローしています。
『UNO』みたいに、4色ともダイスに描かれていればよりよかったかも。
また、ダイスを振るのが好きなあまり、たまに他のプレイヤーの順番を飛ばして振り続けてしまうことはあります。
まぁ、そのあたりは夢中になると私でもたまにやらかすので、許容範囲かと。
少しずつルールに沿って行動することに慣れてもらえればいいと思います。
ともあれ、無事にボドゲデビューを迎えられて、姫の成長がうれしいやら、いろいろと感無量です…!
ダイスを転がすのが、すっかりお気に入りに
ここが〇
コロンと可愛いフルーツの木製コマが、予想以上のBIGサイズ!
2歳児の手だといっぱいに広げてにぎる感じで、存在感は抜群だよ。
タイムカウント代わりのカラスが道を進んで迫ってくるギミックもよくて、カラスの目が出ると「キャー!」って盛り上がっちゃう。
1回のゲームは5~10分だから、気軽に始められて子どもが飽きる前に終わらせられるのもいいね。周回プレイもしやすいよ!
ここが△
大人にとっては、ゲーム自体は単純でもの足りないかもしれないね。
ダイス目で決まるゲームなので、勝負は運次第で戦略性はほとんどないよ。
後半で果物を取りつくして、その色のダイス目が空振りになると、相対的にカラスの目が出やすくなるので、果物カゴの目が出た時に何を選ぶかがポイント。
そこは大人が誘導しないとわからないと思うけど、あまり勝負にこだわらず、子どもが好きなものを取らせてあげるのがいいのかもね。
ミミックのプレイメモ
おもちゃ屋さんや子どもの遊び場で人気の、ちょっと高価な木製キッチンおままごとセットの雰囲気そのままのコンポーネントで、自然とモグモグと食べるまねをしたくなるところが、さすがは子ども向け木製玩具メーカーのHABAさん。
丸くてカラフルなフルーツコマは、木製ならではのぬくもりがあって、安心して子どもに渡せます。
シンプルなコンポーネントとルールながらも、フルーツ狩りの楽しさやカラスが迫る緊張感を楽しめて、本家の果樹園ゲームよりもわが家には向いていたかなと感じました。
娘はユーモラスなカラスが大好きで、カラスの目が出るとキャーキャー言いながら、毎回木タイルに残っているフルーツをカラスにツンツンついばませています…。
子どもと一緒に遊べるゲームを紹介した同人誌『ボ育て。』でも言われていた「遊ぶ子どもの姿がコンポーネントの一部」という言葉が、「なるほど!」と実感できました。
色とりどりの果物を手にしてニコニコご機嫌の2歳児と、一緒にゲームできる時間は文句なしに楽しいです♪
なお耐久性については、買い与えてから約一週間の現在。
壊れにくい木製のフルーツコマは大きめなので、まだどこかにいってしまうことはなく安泰。
厚紙製の果物カゴは壊されそうでいちばん危険かと思いましたが、わが家では意外にもまだ持ちこたえています。
ただ、外箱は危険信号がともっています。
毎回取り上げないと、いつの間にか箱の中に入ってる!猫とか、子どもとかが!!
……ん?
…よんだ?